本間健彦 「新宿プレイマップ」 あの時代の新宿は燃えていた。1960年代の新宿である。都市の歴史にも青春時代があるとすれば、あの頃の新宿はまさに青春期だったのだろう。 当時、新宿は<若者の街>と呼ばれていた。新宿が青春時代だったから若者が集まったのか、若者が集まったから新宿の街が青春期に突入したのか、そこのあたりの相関関係は私にはよくわからない。ただ時に、「海も、スキー場もないのに、なぜ、新宿にはこんなに大勢の若者が集まるのだろう?」と、ぼんやり考えたものだ。 私自身も、学生の頃から新宿にはよく出かけていた。50年代末から60年代初期頃で、主たる目的は、その頃仲間うちでイキがって呼んでいた「ダンモの店」 ――モダンジャズのレコードを専門に聴けるジャズ喫茶――に出かけるためだった。ちょっと解説が必要だろう。当時の平均的な学生の小遣いでは最新輸入版レコードを手に入れることがなかなか大変だったこと。ましてやジャズ喫茶の音響設備のような高性能なアンプやスピーカーを、安アパートの四畳半などに導入するなどということはほとんど実現不可能な夢だったからだ。それが当時、ジャズ喫茶が都内の主だった盛り場や地方の中心都市などに輩出した背景なのだ。と言っても、一つの盛り場にせいぜい一〜二軒に過ぎなかった。ところが、新宿には最盛時ジャズ喫茶が10軒位あったのだ。
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【著者一覧】 本間健彦、田家秀樹、唐十郎、若松孝二、宇野亜喜良、四谷シモン、秋山祐徳太子、赤瀬川原平、森山大道、中平穂積、菊地成孔、吉田豪、平沢剛、鴻上尚史、マキノノゾミ、横内謙介 フェア開催を記念して店頭にて配布しておりましたじんぶんや小冊子特別版『新宿、紀伊國屋書店 60s、70s』は、ご好評のため予定部数に達し、配布を終了いたしました。 現在は掲載内容をこちらにてご覧頂くことができます。
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